散歩 - 沖縄

那覇の街で、クラフトビールを求めて彷徨う夜には Taste of Okinawa

旅先での一人だけでの食事であっても、チェーン店などで済ませたくない私。ましてや夕食となるとますます妥協ができません。

とは言え、満足できるお食事処の情報というのも限られていて、そんな中でも何かしらは食べたり飲んだりしないといけないわけで…そんなタイミングにフラフラとたどり着いてしまうのがクラフトビールを出すバー。

ホテルで仕事なんかしていたら、すっかり夕食時を逃して遅い時間になってしまったある日の那覇でも、クラフトビールを求めてふらふらと散歩にでかけました。

そんな日に辿り着いたのが、Taste of Okinawaというクラフトビールバー。第一牧志公設市場を過ぎた小さな飲み屋が割拠するアーケード街の一画にあるお店です。

まずは、お目当てのクラフトビールですが、タップ(いわゆる樽生)で5種類ほど提供されていて、私が行った際には、沖縄県内のブリュワリーのビールが3種類、県外のクラフトビールが2種類用意されていました。またボトルビールも充実していて、様々なブリュワリーのビールから選ぶことができます。

ビールを飲んだら必ず必要なのがおつまみですが、なかでも個人的に目がないのがフライドポテト。フードのメニューを眺めていると沖縄県産の食材を使ったビールに合いそうなパブ料理やいくつもあって、どれも美味しそうでした。

で、注文したのが県産の牛肉を使ったハンバーガー。たしか本部(もとぶ)牛というブランド牛でした。もちろん愛しのフライドポテトもセットで、肉厚でじゃがいも感のしっかりとある好みのタイプでした。

ともすれば雑な料理の多いビアバーやパブの料理ですが、このハンバーガーひとつでも、ちゃんとお料理したものを出しているんだなと感じられるもので、その他のメニューも気になります。サラダやピザ、ハンバーガーに至るまで随所にローカルな食材を使っているのも好印象でした。

Taste of Okinawa
沖縄県那覇市壺屋1-6-21 <Google Maps>
tel:098-943-6313
open:17h-23h
close:月曜日

 

散歩 - 沖縄

恩納村での夕食は、「おんな食堂」へGO!

おんな食堂

沖縄本島に数あるリゾート地、なかでもダイビングやシュノーケリングで人気の高い恩納村。そんな村に沖縄に行くたびに寄ってしまうごはん処、おんな食堂があります。

ごはん処とは書きましたが、実のところは素材の味わいをいかしたストレートな美味しさを楽しませてくれるビストロ料理のお店です。沖縄県産の素材もふんだんに使われていますが、いわゆる郷土料理ではなく、あくまでビストロです。

それって食堂なの?と思われるかもしれませんが、常に短パンと魚サンで料理に勤しむ店主と底抜けに明るく快活なサービスを提供してくれる奥様のコンビネーション。そして、時折奥から姿お母さんに甘えるお子様が登場するなど、ある種の緊張感があふれるレストランとは異なるアットホームな食堂の雰囲気がたっぷりなのです。

せっかく沖縄に来たんだからと郷土料理を食べたくなるのは人の常ですが、個人的な経験では、目新しい郷土料理に新鮮さを覚えるのも最初の1-2食ほどで、食いしん坊のわたしなどは、やっぱり自分好みの美味しい食事を食べたくなるものです。

おんな食堂さんのコンセプトもまさにそんなニーズを満たしてくれるもので、「沖縄らしい珍しいお料理を食べたい時は、ぜひ郷土料理を出すお店に行ってください。そして、もしどこにでもあるような、シンプルなビストロ料理が恋しくなったらここに来てください。」なんておっしゃっているかのように感じる、肩の力が抜けたスタイルです。

おんな食堂メニュー

ところが、肩の力が抜けたシンプルなビストロ料理と言ったものの、その満足度はかなり高いレベルです。都市部であっても惰性でつくるコピペのような料理が跋扈するなかで、ここでは、ちゃんと素材と向き合った愛情を感じるお料理ばかり。

赤マチのポワレ

金城アグー豚のロースト

その満足度にさらに拍車をかけるのは、店主が好きなものだけを取り揃えたというワインたち。エルメスやヴィトンに類するハイブランドなワインは一切ありませんが、造り手ひとりひとりの個性がしっかりと表現された自然派ワインがずらっと並んでいます。

おんな食堂のワインたち

どのワインも知る人ぞ知るというワインばかりですが、一般的にイメージされるワインの味わいとはかけ離れた個性たっぷりのワインたちばかりであることは間違いありません。

正直このワインのラインナップは、東京やその他都市の人気店のラインナップと引けをとらない魅力たっぷりのものばかりで、ここに来るとついつい飲み過ぎてしまうのが、幸せなデメリット。

ビストロ おんな食堂
沖縄県国頭郡恩納村前兼久102 <Google Map>
tel:098-964-6877
open:18h-23h 不定休

散歩 - 沖縄

沖縄に行くたびに寄ってしまう、Bean to Barでもトップクラス「Timeless Chocolate」

Timeless Chocolate

つい最近まではほとんど縁がなかった沖縄、ところがちょっとした機会を得て、たびたび訪れるようになりました。

ほとんど観光らしい観光はしていませんが、食いしん坊の私のお気に入りのスポットを紹介したいと思います。

まず最初は、ここ最近の私の定番の沖縄土産となっているTimeless Chocolateです。

Timeless Chocolateは、その前の通りチョコレートショップです。最近東京でも流行しているBean to Bar(ビーン トゥ バー)をコンセプトとしたチョコレートショップです。

Bean to Barとは、直訳すると「豆から板へ」という意味だと思うのですが、チョコレートの原材料となるカカオ豆の選別、また豆の焙煎といった加工から、チョコレートの製造に至るまで、一貫して自社で行うスタイルです。

カカオを自家焙煎

一般的なチョコレートメーカーは、カカオ豆由来の既に加工された原材料を仕入れ、それをチョコレートに仕上げ販売しています。その際に、カカオ豆由来の成分とは別に副原料となる植物性油脂や乳由来原料を加えることが一般的です。

それに対して、Timeless Chocolateでは、自社で加工したカカオ豆と砂糖のみでチョコレートを製造します。さらには、コーヒーやワイン同様にカカオ豆の産地ごとの個性にこだわり、それぞれの特性にあった焙煎方法や砂糖を選ぶことで、その風味を引き出しています。

なかでもこの砂糖のセレクトが、Timeless Chocolateが他のチョコレートショップと一線を画するポイントだと個人的に思っています。

使用している沖縄県産の砂糖

というのも、沖縄はサトウキビの産地ですから、上質な砂糖を生産者と直接コミュニケーションを取りながら、仕入れることが可能です。様々な産地のザラメや黒糖などの風味が残った状態の砂糖を産地ごとのカカオ豆の個性に合わせて組み合わせることで、シンプルな原材料ながらも、個性豊かな唯一無二のチョコレートが完成します。

実際、東京のいくつかのBean to Barを標榜するチョコレートと比較しても、Timeless Chocolateのチョコレートは、非常に高品質です。カカオ豆の産地にはこだわれても、砂糖にまでこだわるというのは、なかなかハードルが高そうです。

個性豊かなカカオの風味が楽しめるチョコレート

ということで、機会があるごとに自分のためやお土産にと立ち寄ってしまうこのTimeless Chocolateは、那覇の北に位置する北谷町の中のショッピングモール?アメリカン ビレッジ内にあります。店舗では、チョコレートの販売だけでなく、カフェとしても営業していて、コーヒーやチョコレートドリンク、ティラミスやチョコレートケーキなども楽しめます。

Timeless Chocolate店内

Timeless Chocolate
沖縄県中頭郡北谷町美浜9-46 ディストーションシーサイドビル 2F <Google Map>
tel:098-923-2880
open:11h-19h 年中無休