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Photo by Mikaela Shannon on Unsplash

先日、パリの街を歩いていたところ久しぶりにスリに遭遇しました。幸いすんでのところで被害は免れたのですが、その高度な技術に舌を巻きました。

スリが出没する場所

今回スリに遭遇したのはセーヌ川にかかるポン ヌフと呼ばれるパリ最古の橋のあたり。ルーヴル美術館やオルセー美術館にもほど近く、まあいわば観光客が多い場所です。

普段、観光地には興味がない私ですが、この近隣のお店に用事があって立ち寄りました。パリは特別スリが多い都市ですが、この他にも地下鉄内や観光名所でも相当な人数のスリが出没します。

スリの手口

なかなか舌を巻くほどの高水準な手口が、パリのスリの特徴ですが、今回も非常に高度でした。

やや濃いめの化粧の若い女性3人が、路上で署名を求めています。当然、無視して通り過ぎようとしたところ、左右から身体を寄せてきつつしつこく勧誘してきます。振り払いつつ通過しようとしたところ…気づいたときにはダウンジャケットのポケットのジッパーが開けられていました。左右それぞれの中には財布とスマホが入っており、左右から別々の女性が、別々にその両方を狙っていました。

その時着ていたダウンジャケットは、ジッパーがひっかかりやすく、すっとは開けられないことが多いポケットだったのですが、それでも気づいたときには全開。振り払った後も諦めきれずに1人が再度身体を寄せてきていたので、彼女たち的にもあと一歩だったのだと思います。

率直に言って、今回は単にラッキーだったのだと思います。例えば10回ほど同じシチュエーションに出会ったら8回はスられていたと思います。

署名を募るという手口、男性の目を引く化粧をした若い女性、複数人でターゲットの気を引きつつ、身体を寄せてスリを行うテクニックなど、全てが流れるようなプロセスで、感心してしまいます。

スリの対処方法

「気をつけていてもスられる」のがパリの前提だと思っているので、対処方法としては…

  • 財布を使用しない
  • スられてもあきらめがつくモノや金額だけ持ち歩く
  • 露出しているポケットは防御不能と心得る

そもそも財布というツール自体が、スリの多いパリでは非常にリスキーです。財布は、現金やカード、身分証明書などをひとまとめに持ち歩くのに大変便利なツールですが、裏を返して、スリ目線でみれば、財布だけスれば多くを得られるという美味しいターゲットでもあります。

私も基本的には財布にはクレジットカード1枚、現金200ユーロほどしか入れないように心がけていましたが、この時は油断していてクレジットカード2枚、身分証明書、現金300ユーロとスられると痛い中身でした。

財布を持ち歩かない代わりとしては、現金やカードをそのままポケットにしまうというのがオススメです。もちろんこれでもスられるときはスられますが、油断して全部持って行かれるという事態を防ぐことができます。

またジャケットのポケットやズボンのポケットなど外部に露出しているポケットは全く安全ではありません。巧妙なテクニックでポケット内から財布や携帯を盗んでいきますので、身分証明書や盗難にあうと面倒なクレジットカードなどは、外部に露出していない身体に密着したポケットやホルダーに収納することをオススメします。

カバンも危ない

これは、人づてに聞いた話ですが、メトロなどでは口の開いたショルダーバッグなども狙われやすいようで、カバンの奥底に入れておいた財布が忽然と消えていた…なんてことも起こるようです。

わたしもパリの散策時は、小さめのショルダーバッグを使うことが多いですが、このバック内には基本的にスられてもダメージの少ないものしか入れていません。

日本では考えられないほどの技術力を持つパリのスリたち。気をつけていてもスられるレベルなので、スられる前提で携行品を準備することをオススメします。

ちなみに大切なものだからとパスポートをホテルに置いて外出する方もいますが、他の多くの国と同様に、フランスでは外国人はパスポートの携行が義務付けられています。街中で見せる機会はほぼ皆無ですが、常に所持しておいたほうがよいと思います。